日記8.ラピュータ!ラピュータ!ラピュータ!
2000/2/24
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○ラピューターへの道 唐突ですが、ラピュータって知ってます? 天空の城ラピュタじゃないですよ。ラピュータですよ!Ruputer! 多分、知らない人の方が多いんじゃないかと思います。 知らない人のために言っておくと、「ラピュータ」とはセイコー・インスツールメント社から発売されている腕時計型の小型コンピュータのことだ。 時計としての機能は勿論、パソコンと連携して、アドレス帳、スケジュール管理、メモ帳などのPIM機能や、電子ペットなどのゲーム、果ては写真表示までできるという、要するにモバイル系マニア垂涎(?)の一品なのだ。 ただし、今までラピュータつけて街を歩いているやつを一人として見たことないので、これはかなりトガったモノなのは間違いないだろう。というよりは、一度でも実物を見たことがある方なら腕に巻くのはちょっとした勇気がいるということはお解りいただけるんじゃないだろうか。 今回こいつを買うに至った経緯だが、いつものように衝動買い。(*^_^*)実際のところ買うまで何ができるかもよう知らん状態だったのだ。それが「安いから一緒に買わない?」と人に誘われるまま、この値段ならとりあえず買っとくかと購入してしまった。う〜ん。いかんいかん。
○見た感じ 買ってしまったものはしょうがないが、箱から取り出した時点で後悔モードに入る。「で、でかい…」分かってはいたものの実物はやはりでかい。腕に巻いたときの存在感は半端じゃない。普通の時計ならワイシャツの中に隠れるものだが、こいつはそんなことは許さない。無理矢理シャツの中に入れようものならシャツが破れかねないのだ。スーツの袖からどうだと言わんばかりに常に顔を出している。目立ち度は昔流行ったパワーリスト並みだ。ただ冷静になって観ると本体自体はガンメタで結構いい色している。ラバーベルトはいかにもだが、オプションの布製ベルトなどに替えればいい感じになるだろう。ボタンは右側面に3カ所、左側面に1カ所ある。赤外線ポートは本体上部に配置されている。スクロールボタンは本体下部にあるが、オレンジ色のワンポイントが効いている。取っつきにくいが徐々に好きになるタイプの時計かもしれない。
○操作性 早速ラピュータを起動してみる。ウェアラブルパソコンと言うだけあって画面はツリー形式でフォルダが表示されており、パソコンを意識したような作りになっている。電源はボタン型リチウム電池2個で、1日12時間使用で約2週間稼働するとのことだ。スクロールボタンは、やや小さいものの、クリッ、クリッと動き、触った感じは悪くない。これでスクロールボタンを押し込んでエンターできれば更に良いのだが…。全体的な操作性はと言うと、お世辞にも良いとは言えない。慣れるまでは最悪である。いちいち、メニューボタンを押してファイラーを表示させてからルートを辿っていくというのでは時間が掛かりすぎる。アプリが一発起動できるランチャーソフトがあれば良いだろう。(後日、フリーのランチャーソフトをインストールした。) ○メモリ 今回購入したラピュータは、初期型でメモリ容量が512kと少ない。スケジュール管理などPIM中心に使用するだけなら特に不満はないが、ゲームや電子ペットなどの追加ソフトをインストールするにはチト厳しい。まぁそれなりの価格で買ったんだから、その辺はあくまで入門機と割り切るしかないだろう。その点、2MB、4MBの大容量メモリを備えた上位機種では、アプリ入れ放題で実用性は高いだろうと思う。うううっ、一度でいいからたまごっちみたいな電子ペット育ててみたいよぅ。(;_;) ○パソコンとの連携 パソコンとのインターフェースは、専用のケーブル又は赤外線ポートを用いて行う。まずは、専用ケーブルを使って接続してみることにした。お遊びマシンのリブレットM3にドライバと連携ソフトをインストールして準備完了。この作業は比較的簡単で特につまずくようなことはなかった。Win98との連携は比較的スムーズに行えるようだ。PIMソフトについては操作性は今ひとつだが、スケジュールやアドレス帳、仕事リストなど、PIMで求められるものについては一通りシンクロ出来るのでありがたい。ただし定番ソフトのアウトルック98等と接続を行うためには、別売のソフトを買わなければならないのが残念だ。なお、WinNT4.0がインストールされている会社のパソコンでは、コムポートを認識してくれないことと、アドミニでしか付属ソフトが立ち上がらないためシンクロ成功していない。(ユーザーページをみるとNTでもシンクロ可能みたいなのだが、難しそうなので諦めた。) 次に赤外線通信を試してみるが、これがうまく行かない。何度トライしても途中で通信が中断してしまう。サポートセンターに電話しようかとも考えたが、ラピュータの公式ホームページがあるみたいなのでそちらにアクセスしてみた。ダウンロードコーナーを見るとWin98との赤外線通信の不具合解消のための修正ソフトが出されていた。直ちにこれをダウンロードしケーブル接続でラピュータに組み込む。再度挑戦した結果、無事赤外線通信ができた。めでたし。めでたし。通信速度は赤外線通信の方が劣るが、M3ではケーブル接続にはポトリが必要なため、現在では専ら赤外線通信を使っている。
○ユーザーが育てる定番商品 ところで、このSIIのラピュータ公式ホームページに行って驚いたことがある。ラピュータの公式ホームページがあることも驚きなのだが、アプリケーションソフトが意外に豊富なのだ。ちょっと多機能な時計ぐらいにしか考えてなかったので、自分にとっては嬉しい誤算であった。よくよく考えればパソコンなんだからユーザーアプリがあるのも当然か。しかし、メーカーのオフィシャルページであるにも関わらず、ユーザーメイドのアプリケーションの紹介なども行っているということは、それ以上に驚きだ。いろいろな柵もあるだろうからユーザーメイドアプリ紹介などやらないと思うので、これは珍しいことではないだろうか。SII社のスタンスがよく判るというモノだが、ユーザーが定番商品を育てる見本みたいなものだろう。 ○良い点悪い点 さて、ラピュータを使ってみての感想だが、まず良い点としてはPDAとして思った以上に使えるという点だ。特にPIMでは重宝している。これまで、スケジューラーはアイゲッティのものを使用していたが、常に持ち歩くという点では時計の方が優位であり、アラームで知らせてくれることから忘れるということもない。いちいち起動しなくて済むので電話しながらでも迅速にスケジュールチェックができるのは非常に便利だ。また、その際に詳細な内容が時計内に表示されるのも非常にありがたい。それから、細かい点だがバックライトの青色も個人的には大いに気に入っている。 操作性の悪さもランチャーソフトのインストールでなんとかカバーできている。 不満点といえば、やはり腕時計としては大きすぎるということだろう。いろいろな機能を詰め込んでいるんだからこのくらいの大きさは仕方ないのかもしれないが、厚みだけは半分以下にしてもらいたい。少なくともワイシャツの中に隠れるようにはして欲しいところだ。それから、大飯喰らいという点も何とかならないだろうか。ボタン電池2個で2週間稼働はないだろう。これについては、例えば時計とパソコンの機能を分離するということは出来ないのだろうか。常にパソコン機能を使う人というのはそう多くはないだろう。時計だけで半年持つようになれば、実用性が今以上に増すように思えてならない。それから、CPUのパワーの問題もあるのだろうが、アプリの起動に要する時間が長いのも何とかならないだろうか? ○まとめ 現在平成12年2月。ラピュータを購入して3ヶ月が経過した。いまではすっかりラピュータを腕に巻いているということについて意識することもなくなった。電車内でどでかい「腕時計」をはめてアイゲッティでメール読んでいるのも恥ずかしいとは思わなくなった。慣れというのは恐ろしいものだとつくづく思う。ただし、この姿を客観的にみれば、やはりデジタルオタクそのものであることは間違いないだろう。それが平気なんだからいよいよ危なくなってきた。 ♪満たされない物欲が私を刺激する♪ ♪落ちていく、落ちていく、深いところへ落ちていく♪ ♪もう戻れない あぁ私はマニア。♪ とにかく購入当初とは違って現在では結構気に入っているので、今後とも使い続けてみようと思う。とりあえず、夏に向けて布ベルトに替えてみようかと思っている。 ラピュータはウェアラブルコンピュータの趨りとしては良くできた製品だと思う。もっとも、腕時計と同じく常に「携帯」している、携帯電話がPIMの機能も持ち始めているので、将来的にこのような製品が生き残るかどうかは判らないが… ところで、ラピュータを買おうって誘った方はどうしたかというと、購入後1週間でラピュータを外してしまいました。ちゃんちゃん! 【終わり】 |